ブログ「50歳を過ぎたら帯状疱疹にご注意を」~西宮市では予防接種費用の一部助成が開始されました!~
「帯状疱疹ってどんな病気・・・?」
自分はきっとならないから大丈夫、なってもすぐに治る病気でしょと思っていませんか?
子供の頃、水ぼうそうになったことがある方は帯状疱疹になる可能性があります!
水ぼうそうが治った後もこのウイルスが体内に潜伏し、加齢や疲労・過度のストレスなどで免疫機能が低下すると発症します。
「どんな症状がでるの・・・?」
発症すると体の片側にピリピリと針を刺すような痛みが現れ、赤い発疹が出てきます。
夜も眠れないほど激しく痛み、日常生活が正常に送れなくなる方もいるほどです。
さらに50歳以上になると「帯状疱疹後神経痛」という後遺症に悩まされる方がグンと増えてきます。
3か月~数年間、刺すような焼けるような痛みがなかなか改善されず、シャツが触れるたびに痛む、洗顔もできないなど、睡眠や日常生活に大きな支障をきたしてきます。
多くは上半身に症状が現れますが、頭部~顔面に症状が出ると痛みだけでなく、めまいや耳鳴りなど目や耳の神経も障害を受けることもあるのです。
まれに重症化すると視力低下、顔面神経麻痺などの後遺症が残る可能性も出てきます。
「どうしたら予防できるの・・・?」
帯状疱疹ってそんなに怖い病気なんだ・・・なりたくない!
まずは規則正しい生活、運動、睡眠をしっかりとってバランスの良い食事を摂りましょう。
でも、それが全部できれば言うことありませんよね。
環境の変化や悩み、疲労・ストレス等があるとなかなかそううまくはいきません。
そういう時に限って帯状疱疹がでてきてしまうのです。
リスクの高い50歳以上の方は「予防接種を受ける」という選択肢もあります。
「予防接種はどこで受けたらいいの・・・?」
医療機関で接種します。もちろん当院でも接種ができます。
帯状疱疹ワクチンには2種類ありますのでどちらを接種するか決めていただきます。
①シングリックス(不活化ワクチン)筋肉注射 1回22000円(※2回44000円)
高価なワクチンで2回接種が必要ですが発症予防効果が約97%と高いです。
当院ではこちらを受ける方がほとんどです。
②水痘ワクチン(生ワクチン)皮下注射 1回7700円
発症予防効果は約50%
金額的に受けやすく発症しても重症化を防ぐ効果が期待できます。
当院ではどちらのワクチンも接種可能です。
どちらがよいか悩まれている方はぜひご相談ください。
「帯状疱疹予防接種の費用助成があるって聞いたけど・・・?」
対象:西宮市に住民登録のある50歳以上の方
対象期間:令和6年4月1日~令和7年3月31日まで
助成額:1回に限り接種費用の一部4000円の助成を受けることができます
(2回接種のワクチンでも助成は1回のみです)
申請方法:ご自分で申請が必要となります
接種後にお渡しする領収書、予診票のコピーが必要です
▷にしのみやスマート申請
▷郵送(申請書に必要事項を記入、書類を添付して西宮市保健所へ郵送)
申請書は当院でも準備していますので郵送で手続される方にはお渡しします
「もし発症したらどうしたらいいの・・・?」
はじめは発疹もなく、なんだか肩やわき腹がピリピリ痛い、肋間神経痛かな?と思われる方も多いです。気になる症状は我慢せずにまずは医師に相談してください。
当院では症状の程度により、抗ウイルス薬の飲み薬、点滴、発疹の外用処置を行います。
発疹が枯れて治ってきてもピリピリした痛みが続く場合は、痛みに効果のある治療も引き続き行っていきます。
もしかして帯状疱疹?!と思ったらできるだけ早めに受診をしましょう!